群馬県吾妻郡の旅(長野原町編)
群馬県吾妻郡の旅(長野原町編)
前回に引き続き吾妻郡の旅、今回は長野原町(八ッ場ダム)です。
八ッ場(やんば)ダム
建設工事が二転三転する中、53年の歳月を要し、2020年完成し運用が開始しました。記憶に新しい令和元年東日本台風では八ッ場ダムのおかげで関東地方(利根川流域)の水害を最小限に抑えることが出来たと言われています。当時、八ッ場ダムは完成したばかりで試験湛水が始まって間もなく、ダムに水が蓄えられていなかったことが幸いしました。工期が延びたことにより救われたのかもしれませんね。
八ッ場ダム本体(完成前・後)
堤高116m・堤頂長291mの重力式コンクリートダム。工事中のショベルカーがとても小さくみえ、如何にダムが大きいかが分かります。しかし、一度水を湛えると、その面影を見ることはできません。また、このダムが神奈川県を除く関東地方の家庭用水道水・工業用の水・洪水を防ぐ為の調整の役割を果たしていくことになります。
水陸両用車入水口(対岸)
八ッ場ダム(八ッ場あがつま湖)の観光名所となっている水陸両用バスは対岸中央に見えるカーブから入水します。この水陸両用バスに乗車するための乗車券は道の駅八ッ場ふるさと館で購入することができます。今年2020年の開催期間は7月18日~11月30日(水曜運休)。そして現在、世界初の水陸両用バス自動運転を目指し、実証実験に取り組んでいます。
八ッ場ダム 本体方面から上流方面を眺める
以前、低地には民家や線路がありましたが、住民の方は高台にある代替地、または他の場所へ転居されました。そして現在、上流方向はるか先まで水が蓄えられています。
完成するまでには様々な経緯がありましたが、これからは生活・災害面で、地域住民のために役立ってくれることを切に願っています。
最後に、この場所も月日が経つと、人々の記憶からここに町があったことは徐々に忘れ去られてしまいます。そのような事が無いように記録に残ればと思います。